みどみどえっくす

元NO.1風俗嬢がゲスに真面目にエロを語る

酒を飲みすぎている。

ここの所、酒を飲みすぎている。

おととい買ったばかりのボトルがもう空なのだから、超絶怖い。

 

その事で今朝、親友と揉めに揉めた。

「あれ、これこの前買ったばっかの酒じゃない?

もう無くなってるとか・・・」

と言うので、私は驚き

「え!ホントだ!何故?!(まさかお前?)」

と言った所で取っ組み合いが始まった。

 

結論だけ言えば、私が全ての酒を飲みきったで間違いない。らしい。

人格障害も程々にしろよ。」

と言われた。

人格障害とは失礼だな、当方、ただのサイコパスである。

 

私はこれまで普段全く酒を飲まなかったし、酔っ払いというのは総じて恐怖の対象であった。

 

人間とは思えないほどの、悪魔のような高笑い。

いつニンゲンって二足歩行から退化したの?と言わざるを得ない千鳥足。

理性を失いかけ、正気を手放し街中で眠るサラリーマン。

闇しか感じない。

世の成れの果てをまざまざと見せつけられているようで、胸が締め付けられる。

 

先日、街を歩いていて酔っ払いにぶつかられそうになった。

突如襲い掛かるモンスター。

夜の街は正に、奇人変人による、奇人変人の為のアドベンチャー・ワールドである。

もはやその楽園はカオス。

私にはどれがイルカでどれがパンダだか、さっぱり。

盛りの付いた猿にしか見えん。

私が何となく、アブノーマルの見分けが付くのと同じで、界隈では見分けが付いているのだろうか?

正直とても怖かった。

これだから、夜に出かけるのはあまり好きではない。

 

しかし、それなのに何故か酒を飲むようになってしまった。

いや、飲みすぎるようになってしまった。

 

仕事から朝帰りし、これから働くであろう一般人を横目に酒のボトルを持ちコンビニのレジに並ぶ。

私は割と見た目がモロに「水商売だよね」とよく言われるから、それで朝から酒のボトルを持ってレジに並んだ日には、モロに哀れな目で見られる。

だが、それがいい

優越感さえ感じる。

なんなら

「君たちはこれから社畜となって働くのであろう。

だが、実にすまんな。私はこれからが宴だ。」

と、心の中でほくそ笑んでいる。

自分は一般社会にも馴染めない、ただの風俗店勤務の受付のくせにだ。

ついでに言えば、頭もお股もユルユルの超淫乱の元売女。

社畜よりかなり残念な仕上がりである。

自慢できる事といえば、フェラチオしかない。

いや、実際それもどうだか。

如何せん、私はそこら辺の雑魚な一般ピーポーとは違って頭が悪すぎるので実にすみません。

 

しかし朝っぱらから浴びる酒は、背徳感が絶大なエクスタシー。

帰宅し、念入りに手洗いうがいを済ませ、服と正気を一枚一枚、雑に脱ぎ捨てながら酒を飲み始める。

 

大体このごろの流れと言えば、ボトル半分くらい飲んだところで泣きたくなるのが常。

そしてひとしきり号泣したかと思えば、突如笑い始める。

そして怒り狂う。

某神奈川県某所にあるマンションの一室では、この世の闇と狂気を全てかき集めたような儀式が、二十代の女一人で連日連朝開催されている。

 

つい先日、一緒に自宅にいた親友に話を聞くと、午前3時。

この日は仕事が休みだった。

酒を飲みすぎた私は、いつも通りにボトルを半分飲んだところで

「人間なんてさ・・・

人間なんてさ、みんな腐ってる・・・

もう分からない・・・

私は自分が何を考えて何をすれば正解なのか、もうホントに分からない・・・」

と言って突如泣き出したらしい。

そして、ひとしきり泣いたかと思えば、突如笑い出し

「あっははははは!!!!

私は!私はニンゲンであるっっ!!!!!

私は実にニンゲンである〜〜〜ううううぅぅぅぅ~~~~~~〜!!

あっははははは!

あっはははは!

見よ!正真正銘のオンナであるからに!!」

と叫び出した挙句、突如パンツを脱ぎ出そうとしたらしい。

 

自分の事を必要以上に「汚物野郎のメス豚便器」と言い続けた根は、予想以上に深い。

自分が一体誰なのか、分からなくなっている。

連日パソコンの画面を前に、ゲシュタルト崩壊が起きる。

そのうち管理会社から苦情が来そうで、実に怖い。

 

酒についてはもう一つエピソードがある。

 

私はやはり、酒を飲むとどうにも泣きたくなるらしい。

その日も自宅で一人、割と深酒をしていてどうしても泣きたくなり、居てもたってもいられずに親友に電話をかけたところまでは覚えている。

しかし、どうにも妙なのである。

朝起きたら、親友(男)がパンツ一枚でソファーに寝ていた。

私はしっかり服を着て、ちゃんとベッドに寝ていたのにも関わらずだ。

お互いに裸なのだとしたら、まだわかる。

いや、わかりたくはないが。

しかし妙な胸騒ぎがした。

こいつだけはセックスの対象にならんと思い続けてきたのだが、やはり私は酒を飲むとダメなのか。

如何せん、考えていても答えが出ない。

起こして聞こうか、いや、聞きたくはない。

しかし。

そうこう葛藤していると、親友が目覚め、うんざりした顔でこちらを見て言った。

 

「酒は?残ってんの?

まだ酔っ払ってんのかって聞いてんの。」

 

あまりに冷たい表情だったので、絶対に何かがあったのだと思い、途端背筋が凍る。

こいつに捨てられてしまったら、友達がいなくなる。

過ちがあったのならば、素直に土下座しよう。

そう思い

 

「いえ、当方、前方は限りなく澄み渡り、至って素面にございます。」

 

と答えた。

親友は深いため息をつきながら

「本当だな。んじゃ、話すわ。」

と言い、事の経緯について話し始めた。

 

突然、私から泣きながら電話があった親友は、何かがあったのだと思い、必死に何があったのかを問いかけたらしい。

しかし私は断固として言わず

「もう、私ダメだわ・・・

ホントにダメ・・・」

という言葉を延々と繰り返すだけだったらしい。

 

午前2時。

寝ぼけたまま急いで車のエンジンをかけ、ぶっ飛ばして駆けつけてくれた。らしい。

親友は合鍵を持っているからそれで部屋まで上がり、部屋のドアを開け入った途端。

リビングのど真ん中でドーナツを片手においおい泣いていた女。

それが私である。

 

両手で私の肩を持ち、必死に

「どうした!何があったの!

しっかりしろ!!!!」

と叫んだ親友に、私が訴えた悲痛な叫び。

それは

 

「ドーナツに・・・!ドーナツに穴が開いてるのよぉぉぉ・・・!

見てこれ・・・悲惨だわ・・・!

私のせいなの・・・私のせいなのよ・・・!!!」

 

だったらしい。

 

一体全体どんな闇を抱えたら、ドーナツの穴に自責の念が抱けるのか。

全くもって不思議である。

 

それから私は、見つけるもの全てを悲観し、それらに圧倒的な自責の念抱きながら泣き狂っていたらしい。

「あぁ、空が明るくなってきたわ・・・私のせいよ・・・」

「コップが丸いわ・・・私のせいよ・・・」

「この時計はどうして秒針がないのかしらね・・・私のせいよ・・・」

 

そしてとうとう。

親友の着ている服を掴みだし

「いち、に、さん、し、ご、ろく、なな・・・

このシャツ、ボタンが7つよ・・・私のせいよ・・・」

「見てこのズボン、ファスナーがYKKよ・・・私のせいよ・・・」

「靴下が赤だわ・・・私のせいよ・・・」

と泣き狂ったらしい。

どうにも泣き止まないので、服を脱ぐしかなかったのだと、物凄く怒られた。

パンツとか言い出したら殴ろうと思っていたと言われた。

正気は失っていたが、何とかそこの理性は保ったらしい。

アッパレ。

しかしここまで来ると、いよいよサイコパスも末期である。

私はそれ以降、一時親友のいる前でないと、酒が飲めなくなった。

(今現在では規制解除中である。)